▼ ニュースのポイント
①広島市の東洋電装が中小規模工場の製造ラインDX化の課題を解決するDX工場を2月にオープンする。
②製造現場をDX化することで、小ロット製品と大量ロット製品を同一ラインで製造でき、中小工場の課題を解決することができる。
③今回のDX工場は12月20日に先行オープンされ、広島工業大学と製造ライン最適化の実証実験が行われる。
製造ライン最適化に向け実証実験
工業用機械の制御盤などを製造する広島市の東洋電装は12月20日、中小規模工場の製造ラインDX化の課題を解決するDX工場(可部事業所)を2022年2月にオープンすると発表した。
12月20日には同工場を先行オープンし、広島工業大学と共同で製造ライン最適化の実証実験を行う。実証の結果を自社だけでなく全国の中小工場のDX化に活かすとしている。
小ロット・大量ロットを同一ラインで製造へ
今回オープンするDX工場は、同社主力商品の制御盤の製造ラインをDX化し、小ロットや大量ロットの製品を同一ラインで製造可能にするというもの。
従来、小ロットの製品は大量ロットの製品よりも高コストで納期が長いという課題がある。また中小規模の工場では、一品一様の小ロット製品を属人的に対応しているため、人手不足、技術・知識の共有と伝承も課題となっている。
これらの課題は工場をDX化することで解決できる。DX化で、小ロット製品も大量ロットと同一ラインで製造できるようになるため、短納期・低コストで提供できるようになる。さらに属人的な対応が不要となり、中小工場の人手不足解消や、担当のレベル差による不良品の低減と品質向上、コスト削減にもつながる。
今回の実証では、これらのマスカスタマイゼーションの課題を検証し、国内の製造現場のDX化を推進する。同社では、今回の実証実験への参加や、実験を共同で行う企業・団体を、外部から広く受け付けるとしている。
(画像はプレスリリースより)
東洋電装ニュースリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000092189.html▼ 会社概要
東洋電装は、制御盤製作や、空調システム、高速道路システム、IoTシステムの開発などを行っている。
社名:東洋電装株式会社
代表取締役:桑原 弘明
所在地:広島県広島市安佐南区緑井4丁目22番25号