▼ ニュースのポイント
①長崎県五島市が日本初となる牛のオンラインセリ市の実証事業を実施する。
②同事業では高速・低遅延通信技術を利用し、天候に左右されないオンラインセリ市の可能性を調査。
③五島市はスマートアイランドを目指している。
オンラインセリ市の可能性を調査
長崎県の五島列島南西部にある五島市は12月28日、高速・低遅延通信技術を利用した日本初のオンラインセリ市の実証事業を行うと発表した。
同事業は、オンラインによる牛のセリ市が可能かどうかを調査するというもの。セリ市は通常、現地の市場で行われるが、五島市のように離島の場合は、悪天候による欠航などで島外の購買者がセリに参加できないケースがある。
そこで、遠隔地からもリアルタイムで参加できるオンラインセリ市の可能性を調査し、天候に影響されない取引機会の確保を目指すこととした。
実証事業は令和4年1月13日、JAごとう 五島家畜市場にて実施され、高速・低遅延通信技術(エッジコンピューティング技術)によるオンライン映像配信が行われる。
これに向け、大容量データを高速処理するネットワーク環境を構築し、映像の鮮明さや臨場感を検証する。なお、牛のセリ市にて同技術による映像配信を試みるのは日本初という。
スマートアイランドで離島特有の課題を解決
今回の実証事業は、国土交通省の「令和3年度スマートアイランド推進実証調査業務」として行われる。
スマートアイランドとは、人手不足や移動手段の確保など離島地域特有の課題を、民間企業などの新技術で解決する取り組み。五島市では、2030年頃に向けた「五島スマートアイランド構想」を策定し、各種実証事業を行っている。
(画像はプレスリリースより)

五島市プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000188.000032871.html