▼ ニュースのポイント
① 大分県や同県のピーマン農家とともにピーマン自動収穫ロボットの実証実験を実施
② ビニールハウス内に設置したワイヤー上を移動する「吊り下げ式移動」が可能
③ AIがデータ分析することで病害への警告や収量の予測などを行うサービスを提供へ
構造も機能もシンプルにして低価格で提供
AGRISTがピーマン自動収穫ロボット「L」を全国で普及させるため、大分県や同県のピーマン農家とともに実証実験を実施したと、12月28日に発表している。
「L」は、吊り下げ式でワイヤーを伝って移動して、独自機構の収穫ハンドでピーマンのヘタの二度切りが可能なピーマン自動収穫ロボットで、構造も機能もシンプルにすることで低価格での提供が可能となっている。
AGRISTは今回、大分県農林水産部と共同で「大分県の多くの農家で用いられているピーマンの栽培方法に適しているか」や、現段階における同ロボットの課題は何かを把握するため、2021年10月18日から11月30日にかけて実証実験を実施。同実証実験現場で得られた結果などを、今後のロボットの開発・改良に取り入れていき、顧客が求めるロボットの全国展開を目指していく。
AIによるデータ分析で病害への警告や収量の予測なども
「L」は、ビニールハウス内に設置したワイヤー上を移動する「吊り下げ式移動」が可能で、従来式の地面走行モデルと異なり、ぬかるみや落ち葉などの障害物でロボットが動かなくなるといった問題がなく、初期工事も簡単に行える。
AGRISTは今後、同ピーマン自動収穫ロボットに搭載したカメラで、ピーマン画像データを収集し、そのデータをAIが分析することで、病害への警告や収量の予測などを行うサービスの提供も行っていく。
(画像はプレスリリースより)
AGRIST
https://agrist.com/AGRISTのプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000050444.html▼ 会社概要
AGRISTは、 農業ロボット開発事業・AI開発事業・ソフトウェア開発事業を展開するベンチャー企業で、テクノロジーによる農業課題の解決に寄与。高齢化が進み農産物収穫の担い手不足の課題がある農業を支えるべく、自動収穫ロボットの開発に着手し、宮崎県から全国に販路を拡大している。
社名:AGRIST株式会社
代表取締役 兼 最高経営責任者:齋藤 潤一
本社所在地:宮崎県児湯郡新富町富田東1丁目47番地1