▼ ニュースのポイント
①凸版印刷がバーチャルショッピングモールアプリ「メタパ」を開発し、12月15日より提供を開始する。
②同アプリでは、仮想空間で遠くの家族や友人たちと複数店舗を周遊しながら買い物を楽しむことができる。
③出店店舗は、店舗レイアウトをシンプルにすることで、安価でスピーディーに出店できる。
仮想空間上にバーチャル店舗を集約
凸版印刷が12月2日、仮想空間上にバーチャル店舗を集めたバーチャルショッピングモールアプリ「メタパ」を開発し、12月15日より提供を開始すると発表した。「メタパ」出店第1号店として、ベータ・ジャパンの「Virtual b8ta」がオープンする。
コロナ禍でECサイトを利用した買い物が定着しつつある。だが、これまでのECサイトでは、友人や家族と一緒に物を選んだり、店員に詳細を聞いたりしながら買い物をすることは難しかった。
そこで同社では2021年3月に、仮想空間上の店舗とリアル店舗とを相互に行き来できるサービス「IoA Shopping」を開発。さらに今回メタパを開発し、ショッピングモール感覚で複数店舗を周遊できるようにした。
会話をしながら複数の店舗を自由に行き来
今回のアプリでは、バーチャル空間を利用し、遠くに住む家族や友人のアバターたちと音声会話やテキストチャットをしながら複数のバーチャル店舗を自由に移動することができる。
商品は3DCG化されているため、さまざまな角度から確認が可能。また、AR機能により、部屋に置いたときのイメージを確認するなど、バーチャルならではの買い物体験ができる。
出店側にとっても、店舗レイアウトをシンプルにしてCGコストを抑えることで、スピーディーで安価な出店が可能となっている。また、ユーザーの行動を分析することで、商品開発やマーケティングに活用することができる。
同社では、メタパへの出店企業や店舗を募集し、2021年度内に月間1万人以上のアクセスを目指す考えだ。今後はショールーム、オフィス、観光などもできるメタバースを構築するとしている。
(画像はプレスリリースより)
凸版印刷ニュースリリース
https://www.toppan.co.jp/▼ 会社概要
凸版印刷は、印刷テクノロジーをベースに、情報コミュニケーション事業、生活・産業事業、エレクトロニクス事業など、幅広い事業活動を展開している。
社名:凸版印刷株式会社
代表取締役:麿秀晴
所在地:東京都文京区水道1-3-3
▼ 会社概要
ベータ・ジャパンは、リテール・アズ・ア・サービスのパイオニアであるb8ta(米国サンフランシスコ)とベンチャーキャピタルEvolution Ventures(本社:米国サンフランシスコ)が2020年、合弁で設立した会社。伝統的な小売業とは一線を画し、サービスとしての小売りを提供している。
社名:ベータ・ジャパン合同会社
代表取締役:北川 卓司
所在地:東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティグランキューブ3階 Global Business Hub Tokyo