▼ ニュースのポイント
①東芝がズームレンズの単眼カメラ写真のみで3D計測できる世界初のAIを開発
②同AIは多視点画像の奥行き情報とぼけ情報を組み合わせて計測。
③これにより、離れた場所から補修部分のサイズを計測することができ、インフラ点検の効率化が可能となる。
離れた場所から補修対象部分のサイズを計測
東芝は11月22日、ズームレンズの単眼カメラの画像だけを用いて3D計測できる世界初のAI技術を開発したと発表した。これにより、危険な場所のインフラ点検も、離れた場所から安全・簡単に補修部分のサイズを計測することが可能となる。
国内ではインフラ設備の老朽化が進む中、作業員の高齢化や人手不足が問題となり、効率的なインフラ保全が求められている。これを効率化するためには、補修対象部分のサイズを計測し優先度を付けることが有効だが、高所や斜面などの危険で近づけない場所の計測が課題という。
相対的な奥行き情報とぼけ情報を組み合わせて計測
そこで同社は、離れた場所から単眼カメラのみで撮影した数枚の写真を用いて簡単に補修対象部分の実スケールを計測することができるAIを開発した。
同AIは、異なる位置から撮影した数枚の多視点画像から得た相対的な奥行き情報と、画像に含まれるぼけ情報を組み合わせることで、サイズの絶対値を計測する。このため、従来必要だったジャイロセンサーやサイズに関する基準情報も不要という。
同社では、今回のAIをひび割れ計測などに適用。その結果、7m先のひび割れサイズを高精度に計測することができ、2mm以内の小さなひびのサイズや、高所壁面のひび割れも妥当な計測結果が得られたとしている。
(画像はプレスリリースより)
東芝 ニュースリリース
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東芝は、かつては総合電機メーカだったが、現在は、インフラサービスカンパニーとしての成長を目指している。
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