▼ ニュースのポイント
①西武鉄道が3カ所の踏切で異常検知システムの導入試験を開始する。
②異常検知システムは、「踏切滞留AI監視システム」と「3D画像解析踏切監視システム」の2種類。
③試験にて、異常検知システムと運転士に異常を知らせる信号との連動などを検証する。
踏切の安全性向上へ
西武鉄道は11月18日、人や自転車が多く通行する3カ所の踏切で、AIや3D画像解析を用いた異常検知システムの導入試験を12月14日から順次開始すると発表した。
従来、踏切内に人が取り残されたことを列車に知らせるには、居合わせた人が非常ボタンを押すというのが唯一の方法だった。
そこで同社では、踏切の安全性向上を目指し、踏切内の人を検知する「踏切滞留AI監視システム」と「3D画像解析踏切監視システム」をメーカーと共同開発。今回、両システムの検知能力が確認されたことから導入試験を行うこととした。
試験では、踏切内に異常を検知した際、両システムと運転士に異常を知らせる特殊信号発光機との連動の検証を行う。また、踏切の状況をカメラにて、遠隔からリアルタイムに把握する機能の検証も行う。
両システムはともに人の検知性能に優れ、従来の装置に比べ安価で容易に設置できるという。このため同社では、今回の試験の結果を踏まえ、2022年度以降に本格導入することを目指すとしている。
異常検知システムの概要
「踏切滞留AI監視システム」は、踏切内の人や自転車をAIが踏切カメラ映像から認識する。AI カメラは低照度カメラを採用しているため、夜間も鮮明な画像解析ができる。
「3D画像解析踏切監視システム」は、踏切内に取り残された人を高精度3D画像解析システムで検知する。3Dカメラは、左右2つのレンズを内蔵し、左右カメラの視差で距離・高さ・ボリュームを認識できるため、高精度な検知が可能となる。
(画像はプレスリリースより)
西武鉄道ニュースリリース
https://www.seiburailway.jp/▼ 会社概要
西武鉄道は鉄道事業、沿線観光事業、不動産事業などを行っている。
社名:西武鉄道株式会社
代表取締役:喜多村 樹美男
所在地:埼玉県所沢市くすのき台一丁目11番地の1