▼ ニュースのポイント
①Twitterが本格的にライブ配信でのオンラインショッピングに対応するSNSフォーマットとなった。
②Walmartが最初のパートナーとして参画、共同配信イベントを展開する。
③視聴も購入もツイートも簡単、アプリ内での商品購入機能は近く米国で広く提供開始へ。
Twitterでライブショッピングが可能に
近年、ライブ動画配信とECを組み合わせた新たな販売形態として、ライブショッピング(ライブコマース)が注目を集め始めている。すでに中国や台湾、タイでは高い人気を獲得、メジャーなスタイルとなっているが、日本を含むこれら以外の国や地域でも高い関心が寄せられるようになってきた。
こうした動きを受け、Twitterが正式にこのライブショッピング機能をカバー、Twitterのサービスプラットフォーム内でライブ動画の配信・視聴から会話への参加ツイート、実際の商品購入などがシームレスに行えるようになった。同社が米国時間の11月22日に発表している。
まずはWalmartがパートナー企業として参画し、Twitterのライブショッピング機能を利用した販売イベントを開催するという。イベントは米国東部時間の11月28日午後7時から始まる「Cyber Deals Sunday」と名づけられたもので、iOSまたはデスクトップ版のTwitterアプリ、Walmart公式アカウント(@Walmart)から参加できる。
イベントには、シンガーソングライター、またダンサーであり、ソーシャルメディア界のスターとして高い知名度を誇るJason Derulo氏が登場、30分間のショッピングバラエティライブ番組として配信され、サイバーウィークの幕開けを飾ることとなる。
電化製品や各種生活用品、アパレル、季節用品などを紹介しつつ販売、ライブ中にはサプライズのスペシャルゲストも登場する予定とされる。
Walmartでは、Twitter発のライブストリームショッピングイベントを主導できることを歓迎するとし、顧客がどこにいても、ダイナミックでインタラクティブな体験を通じ、お得を享受したり、新たなインスピレーションを得たりできるようにすること、これまで以上に楽しみながらシームレスに行える魅力的なショッピング体験を提供することに努めたいとした。
ショップモジュール機能のテスト範囲も拡大へ
Twitterでは、今年の初めから一部のブランドを対象に、ショップモジュール機能の試験提供を開始していた。
これは、販売業者が公式アカウントとして運用するTwitterプロフィールに自社製品を掲出し、ユーザーらへアプローチ、興味関心を持ったユーザーは、そのままアプリ内ブラウザーで該当商品の閲覧から購入まで行えるという仕組みの機能だ。
Twitterでは、この機能テストを今後数週間のうちに実施範囲を拡大させ、さらに多くの米小売企業が利用できるようにするともした。
このほか「Twitter Shopping Manager」として、販売業者がTwitterによりグローバルな顧客コミュニティを形成、活性化できるよう、定期的な顧客フォローや製品カタログ管理などのツールをひとつに格納して提供する新スタイルのテストも近日中に開始することを発表した。
Twitterでの販売施策展開をワンストップで管理可能になるとみられ、こちらも注目の機能強化となる。
(画像はプレスリリースより)
Twitter 公式ブログ発表記事(プレスリリース)
https://blog.twitter.com/en_us/topics/product/▼ 会社概要
Twitter, Inc.は、興味関心による緩いつながりを特徴に、世界へと広く開かれたコミュニケーションネットワークとしてのSNSである「Twitter」を運営する企業。2006年にWebサービスとして誕生し、主要SNSのひとつに成長した。「ツイート」と呼ばれる半角280文字(全角140文字)以内のテキストや画像、動画、URLを投稿することができる。
社名:Twitter, Inc.
CEO:Jack Dorsey
所在地:米カリフォルニア州サンフランシスコ