▼ニュースのポイント
①スカイディスクとトヨタ自動車九州は、トヨタ九州宮田工場の検査ラインに導入していたAI検査システムの本稼働をスタートした。
②設備保全分野でのAI活用はたくさんの事例があるが、品質検査分野において実装するのは今回が国内で初めて。
③トヨタ九州宮田工場はではAI異音検査システムの導入により、特定の作業員へ属人化していた検査工程を解消し、品質安定化することに成功した。
本稼働をスタート
11月4日、スカイディスクとトヨタ自動車九州は、今年の8月からレクサスを生産しているトヨタ九州宮田工場の検査ラインに導入していたAI検査システムの本稼働をスタートしたことを発表した。
トヨタ九州宮田工場は米国市場調査会社が実施する「自動車初期品質調査IQSブランドアワード」において、最高位であるプラチナ賞を何度も獲得している世界屈指の自動車生産工場だ。
自動車を出荷する前にクリアしなくてはならない検査項目のひとつに、異音検査がある。
この検査は検査員の耳に頼って行われる官能検査であり、検査員の聴力によって差が出てしまうことが懸念されていた。
今後、検査員の高齢化による聴力の衰えや個人差により、検査結果にばらつきが出る可能性を考慮し、2018年からこの工程のAI化をスタートしていたのである。
設備保全分野でのAI活用はたくさんの事例があるが、品質検査分野において実装するのは今回が国内で初めてだ。
別の検査ラインへの導入も検討中
トヨタ九州宮田工場はではAI異音検査システムの導入により、特定の作業員へ属人化していた検査工程を解消し、品質安定化することに成功した。
また、検査作業員の耳への負担を軽減し、検査路面を運転しなくてはならないという身体的負担も軽減することができた。
この実績を基に、同工場内の別の検査ラインへもAI異音検査システムの導入を検討している。
(画像はプレスリリースより)
スカイディスク プレスリリース
https://skydisc.jp/information/3319/▼会社概要
AIを活用したDXサポート事業を展開している企業。
会社名:株式会社スカイディスク
代表:内村 安里
本社所在地:福岡市中央区舞鶴2-3-6 赤坂プライムビル4F