▼ ニュースのポイント
①サッポロビールと日本IBMがAIを活用したRTD開発商品レシピ作成システムのテスト運用を実施。
②テスト運用では、良好な試作品ができ、レシピ検討時間を50%以上削減することができた。
③この結果を踏まえ、2022年の同システム実装を目指している。
新たな商品開発スキームの実装へ
サッポロビールは11月4日、日本IBMとともに、AIを活用したRTD(栓を開けて飲む低アルコール飲料)商品開発システムのテスト運用を実施したと発表した。テスト運用の結果は良好であったことから、2022年には同システムの実装を目指す考えだ。
RTD商品開発をDX化
同社では商品開発における熟練技術の伝承や習得に多くの時間を要している。そこで今回、同社と日本IBMはRTD商品開発をDX化しようと、AIを活用した開発商品レシピ作成システムのテスト運用を行った。
今回のシステムでは、事前にAIに過去のレシピの官能評価データと香料の特徴を学習させてアルゴリズムを作成した。これにより、システムに新商品コンセプトに基づく香味特徴と目指すプロファイルを入力すると、AIがそれに合致したレシピを出力する。
同システムをテスト運用した結果、試作品はコンセプトに合致した良好な香味で、レシピ検討時間も従来より半分以上削減させることができたという。
同社は、今回のシステムを用いることで、熟練技術の伝承と効率的な新商品レシピの考案や、人では思いつかないような創造性のあるレシピ作成が期待できるとしている。
(画像はプレスリリースより)
サッポロビール ニュースリリース
https://www.sapporobeer.jp/news_release/0000014150/▼ 会社概要
サッポロビールはビール・発泡酒・新ジャンル・ワイン・焼酎などの製造販売、洋酒の販売などを行っている。
社名:サッポロビール株式会社
代表取締役:野瀬 裕之
所在地:東京都渋谷区恵比寿四丁目20番1号 (恵比寿ガーデンプレイス内)
▼ 会社概要
日本アイ・ビー・エムは米IBMの孫会社。情報システムに関わるサービス、ソフトウェア、ハードウェア、ファイナンシングの提供などを行っている。
社名:日本アイ・ビー・エム株式会社
代表取締役:山口明夫
所在地:東京都中央区日本橋箱崎町19-21