▼ ニュースのポイント
①ユニ・チャームでは、国や地域の「一次情報」に直接触れることを重視してきたが、新型コロナウイルスの影響で、これが困難となっていた。
②そこで同社は、「デジタルスクラムシステム」を開発。
③これにより遠隔地からでも「一次情報」に触れることが可能となった。
遠隔地から画面を通して「一次情報」に触れる
ユニ・チャームは10月13日、遠隔地からでも画面を通して細部にわたる観察や的確な指示ができる「デジタルスクラムシステム」を開発したと発表した。
同社は、国や地域に密着したマーケティングによる商品開発と地産地消に拘った生産体制を構築している。このため、「一次情報」に直接触れることを重視してきた。
だが新型コロナウイルスの影響で、海外での調査は中止・延期となることが長期化している。また、生産設備のメンテナンスも中止・延期となり、商品開発や生産設備稼働が遅れるケースが生じている。
そこで同社は、最新のデジタル技術を駆使した「デジタルスクラムシステム」を初めて導入し、海外の顧客の表情や設備の点検などを10分の1ミリの精度で細部までリアルタイムに観察できるようにした。
顧客との対話や、生産設備の点検も可能に
同システムでは、これを設置した顧客と同社の開発者や調査員などが、画面を通して顧客の表情を観ながら対話することができる。
また、赤ちゃんや高齢者、ペットの居住空間を24時間遠隔モニタリングでき、各国の文化や生活習慣、顧客ニーズの違いなどもリアルタイムに把握できる。
さらに、各国の生産設備稼働の点検などもミリ単位で視認することができ、新製品生産機の導入検証も実施可能となったとしている。
(画像はプレスリリースより)
ユニ・チャーム ニュースリリース
https://www.unicharm.co.jp/2021/1013-01.html▼ 会社概要
ユニ・チャームは、不織布・吸収体の加工・成形分野の技術を活かし、ウェルネスケア、ペットケア、フェミニンケア、ベビーケア、Kireiケアの事業を展開している。
社名:ユニ・チャーム株式会社
代表取締役:高原 豪久
所在地:東京都港区三田3-5-27 住友不動産三田ツインビル西館