▼ ニュースのポイント
①NECが小売業・物流業向け「画像認識向けインスタント物体登録技術」を開発。
②同技術では手に持った商品をカメラの前で動かすだけで手軽に商品登録ができる。
③同社は今後、同技術の開発を強化し、2022年度の製品化を目指す。
手に持った商品をカメラの前で動かすだけ
NECは9月30日、小売業や物流業向けに、商品登録作業を大幅に容易化する「画像認識向けインスタント物体登録技術」を開発したと発表した。
同技術では、商品を手に持ち、カメラの前で動かすだけで商品を自動登録することができる。同社は同技術の開発を強化し、2022年度の製品化を目指すとしている。
小売業や物流業では近年、カメラを用いた画像認識による商品管理が拡大している。
画像認識による商品管理では、専用撮影機材で各商品の画像を多数撮影するだけでなく、撮影した画像の切り出しや不適切画像の除去など人手による作業も必要となってくる。人手の作業は1商品当たり30分かかるという。
このため物品数が多い小売業や物流業では、商品登録作業が常時必要となり、時間的にも人的にも多大なコストがかかっていた。
動く画像と動かない画像を分離
今回の技術では、手に持った商品をカメラの前で10秒~20秒回転させるだけで、画像認識に必要な画像を自動収集する。
手に持った商品を動かすことで、カメラ画像から動いている前景(商品)と動いていない背景を分離するため、商品の画像だけを正確に切り出すことができるという。
専用の撮影機材も不要でカメラ1台だけで撮影でき、人手による作業もAIで自動化したことで、小売業や物流業でも手軽に商品登録することが可能になるという。
(画像はプレスリリースより)
NECニュースリリース
https://jpn.nec.com/press/202109/20210930_04.html▼ 会社概要
NECは、ITシステム、ネットワークシステム、ITソリューションなどを広く提供している。
社名:日本電気株式会社 (英文: NEC Corporation)
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所在地:東京都港区芝五丁目7番1号