▼ ニュースのポイント
① 「smartNeji」を用いた世界初となる長大吊橋モニタリングシステムの運用を開始
② 「L/R neji」に締付力や加速度を検知する各種センサと、通信モジュールを搭載
③ 地震発生時の前後のモニタリングデータから、橋の挙動や損傷度合いなどを即座に推定
床組み固定装置にマルチセンシングIoTデバイスを使用
IHIとIHIインフラシステム(IIS)が、NejiLawとともに「smartNeji」を用いた世界初となる長大吊橋モニタリングシステムの運用を開始したと、8月10日に発表している。
「smartNeji」はNejiLawが独自開発したマルチセンシングIoTデバイス(ボルト)で、緩まないネジ「L/R neji」に締付力や加速度を検知する各種センサと、通信モジュールを搭載している。
今回、関門橋の床組み固定装置に使用されていたボルトを、同IoTボルトにすることで日常的に締付力を自動検出し、地震発生時の前後のモニタリングデータから、橋の挙動や損傷度合いなどを即座に推定できるようになった。
締付力の管理が重要になるボルト全般に適用範囲を拡大へ
日本国内では社会インフラの老朽化と、労働人口の減少により,インフラを効率的に維持・管理する手法の確立が喫緊の課題となっている。
その一方で、橋梁などの社会インフラはモニタリングによる適切な維持・管理を行うことで、耐用年数を延ばすことができる。
IHIなどはこれらを踏まえ今後、同IoTボルトを点検の実施が難しく、締付力の管理が重要になるボルト全般に適用範囲を広げることで、持続可能社会の実現に寄与していく。
(画像はプレスリリースより)
IHI プレスリリース
https://www.ihi.co.jp/IHIのプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000051.000089117.html▼ 会社概要
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