▼ ニュースのポイント
①ソニービズネットワークスがAI画像判別ソリューション「ELFE on AWS」に新機能を追加した。
②これまで製造現場では、不良品が少ないため、不良品の画像を収集することが難しかった。
③新機能では、良品の画像だけで不良品を検知できる。
実は難しかった不良品の画像収集
ソニービズネットワークスは8月4日から、同社のAI画像判別ソリューション「ELFE on AWS」にて、良品の画像を学習させるだけで不良品を検知する「異常検知機能」の提供を開始した。
同社が提供する「ELFE on AWS」は、不良品の画像を活用した良品/不良品の判定として、主に製造業の検査工程などで利用されてきた。
しかし、技術力の高い製造現場では不良品があまり検出されないため、教師データとなる不良品の画像を収集することが難しく、課題となっていた。また、AIが不良品と判定しても、不良品となった理由を把握することができなかったという。
そこで今回「ELFE on AWS」では、オートエンコーダ(自己符号化器)を利用し、良品画像を学習させるだけで不良品の判別が可能なAIモデルを生成する機能を追加した。
正常との差分で不良品を検出
オートエンコーダの処理では、良品画像の復元を学習させ、不良品画像を入力した場合に、AIが良品画像に近づける処理を行う。今回の機能では、この動きを利用し、入力と出力の差分が大きい場合に不良品として判別する。
(画像はプレスリリースより)
ソニービズネットワークス ニュースリリース
https://sonybn.co.jp/news/2022/0804/▼ 会社概要
ソニービズネットワークスは、電気通信事業法に基づく電気通信事業、ネットワークインテグレーション事業を展開している。
社名:ソニービズネットワークス株式会社
代表取締役:小笠原 康貴
所在地:東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティ ウエスト23階