▼ニュースのポイント
①LIXILは大府市と介護付有料老人ホーム「フラワーサーチ大府」の協力により、高齢者施設のトイレに「トイレからのお便り」を設置し、事業化を目指した実証実験を実施する。
②高齢者施設でのトイレ使用においては、さまざまな課題があることが知られている。
③そのような課題をAIやIoTなどのテクノロジーを活用してクリアするソリューションの開発に、同社は着手している。
事業化を目指した実証実験
7月1日、LIXILは大府市と介護付有料老人ホーム「フラワーサーチ大府」の協力により、高齢者施設のトイレに「トイレからのお便り」を設置し、事業化を目指した実証実験を実施することを発表した。
トイレからのお便りは、高齢者施設向けのトイレソリューションの総称。
高齢者施設でのトイレ使用においては、さまざまな課題があることが知られている。
そのような課題をAIやIoTなどのテクノロジーを活用してクリアするソリューションの開発に、同社は着手。
現在、トイレ利用を通知する「トイレ利用通知」と、AIが自動で排便の判定や記録を行う「排便管理」の2つの機能を研究開発している。
利用者とスタッフ、双方の意見を聞きながら
高齢者施設において、利用者の衛生的で健康的な生活を維持するためには、トイレ利用時の状況把握や排便状況の確認が重要になる。
しかし、勤務スタッフによる過度な巡回や、頻繁の清掃や洗濯などにより、スタッフへの身体・精神的負荷が高い状況が続いているケースが多い。
また、排便状況の確認においては、入居者本人のあいまいな記憶に頼っていると、適切な下剤投与判断が難しいという課題がある。
それだけでなく、スタッフによる目視確認には心理的抵抗が大きく、手書きによる記録作成はスタッフへの負荷がかかるため、入居者への尊厳配慮とスタッフの身体・精神的負担の軽減を両立させる方法を早急に確立させる必要がある。
今回の実証実験では、高齢者施設の利用者とスタッフ、双方の意見を聞きながら、同製品の事業化を進めていく見通しだ。
(画像はプレスリリースより)
LIXIL プレスリリース
https://newsroom.lixil.com/ja/20220701▼会社概要
豊かで快適な住まいを実現すべく、水回り製品や建材製品を開発し提供している企業。
会社名:株式会社 LIXIL
代表:瀬戸 欣哉
本社所在地:東京都江東区大島2-1-1