▼ ニュースのポイント
①新医療リアルワールドデータ研究機構と京大医学部附属病院が、がん診療の新たな医療情報システムを確立。
②同システムでは、全国約40施設の統計データを統合・集計・分析し、結果を各医療機関に提供できる。
③医療機関は、分析結果を最適な治療と医療安全に活用することができる。
リアルワールドデータの可視化と情報共有が重要
新医療リアルワールドデータ研究機構(PRiME-R)と京都大学医学部附属病院は6月30日、がん診療のリアルワールドデータ収集・利活用に役立つ新たな医療情報システムを確立したと発表した。
安全で最適な医療を提供するには、医療現場のリアルワールドデータ(RWD)を迅速に分析し、医療現場に還元することが必要となる。特にがんの領域では有害事象(副作用)の発生も多いことから、RWDの可視化と医療従事者間の情報共有が重要とされていた。
そこで両者は、電子カルテのがん薬物治療に関するデータをデータベース化できるCyberOncologyを開発し、医療機関への導入を推進してきた。
最適な治療と医療安全の向上へ
今回、両者は全国約40施設に導入されたCyberOncologyとPRiME-Rのデータセンターを高セキュリティネットワークで接続し、各施設の統計データ(個人を特定できないよう秘匿化されている)を統合・集計し分析するシステムを確立した。
同システムにより、データセンターでは分析結果を各医療機関に提供することができ、医療機関ではこれをより最適な治療や有害事象情報等の可視化による医療安全の向上に活用することが可能となる。
(画像はプレスリリースより)
PRiME-Rニュースリリース
https://prime-r.inc/newsrelease/463/▼ 会社概要
新医療リアルワールドデータは、医療リアルワールドデータ構築事業、診療サポートデータ(CyberOncology)提供事業などを行っている。
社名:新医療リアルワールドデータ研究機構株式会社
代表取締役:是川幸士
所在地:京都府京都市左京区吉田本町36番地1