▼ニュースのポイント
①富士通はミリ波センサーで取得可能な粒度の粗い点群データを用いて、人の姿勢を高精度に推定することができる技術を開発した。
②この新技術は、一連動作の点群データの時系列データを融合させることによって、粒度の粗い点群データを用いても、粒度が細かい点群データへ拡張させることができる。
③さらに、姿勢を推定するAI「行動分析技術 Actlyzer」を連携させることにより、カメラを設置することなく転倒前後の行動を分析することも可能。
新技術を開発
7月6日、富士通はミリ波センサーで取得可能な粒度の粗い点群データを用いて、人の姿勢を高精度に推定することができる技術を開発したことを発表した。
この新技術は、一連動作の点群データの時系列データを融合させることによって、粒度の粗い点群データを用いても、粒度が細かい点群データへ拡張させることが可能に。
さらに、姿勢を推定するAI「行動分析技術 Actlyzer」を連携させることにより、カメラを設置することなく転倒前後の行動を分析することもできる。
来年度中にサービス化したい
近年、介護施設や病院において、高齢者や患者の安全見守りと介護者や看護師の業務負担軽減を両立するため、センサーを活用した見守り技術に注目が集まっている。
さまざまなソリューションが誕生するなか、ミリ波センサーの見守り技術は安価で導入でき、個人特定してしまう情報の取得リスクが低いことから人気が高い。
しかし、安価なミリ波センサーでは粒度の粗い点群データしか取得することができないものが多く、高齢者や患者の転倒を高精度に検知することが困難であった。
そこで同社は、国内電波法に則った一般的なミリ波センサーを用いながら、人の詳細な行動分析ができる技術を開発。
この新技術は今後、介護施設や病院で実証実験を行うことで効果検証や精度向上を繰り返すことで、来年度中にサービス化することを目指す。
(画像はプレスリリースより)
富士通 プレスリリース
https://pr.fujitsu.com/jp/news/2022/07/6.html▼会社概要
テクノロジーソリューション、ユビキタスソリューション、デバイスソリューションなどを提供する企業。
会社名:富士通株式会社
代表:時田 隆仁
本社所在地:東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター