▼ニュースのポイント
①Smart119は神奈川県川崎市と実証実験を実施する。
②川崎市では、救急隊の出動件数が年間で6万件以上あり、119番通報があってから現場到着時間が延びる傾向に。
③命を救う可能性を高めるには現場到着時間の短縮が必須であり、その対策として救急出場を効率化する方法を検討することになった。
AIが救急需要を予測する
6月15日、Smart119は神奈川県川崎市と実証実験を実施することを発表した。
同社と川崎市は「AIを活用した救急隊の現場到着時間短縮に向けた実証実験に関する連携協定」を締結しており、川崎市の救急出動における過去のビッグデータを同社が解析することに。
その解析結果を基に、AIが救急需要を予測する実証実験を実施することになった。
実験期間はこの6月から9月末まで
川崎市は政令指定都市であり、人口が約154万人の大都市である。
そんな川崎市では、救急隊の出動件数が年間で6万件以上あり、119番通報があってから現場到着時間が延びる傾向に。
命を救う可能性を高めるには現場到着時間の短縮が必須であり、その対策として救急出場を効率化する方法を検討することになった。
救急需要が集中する地域を予測し、その予測地域付近へ事前に救急隊を配置しておくという方法が候補に挙がっている。
同社と川崎市はこの6月から9月末まで、救急隊の現場到着時間短縮を目標に据えた実証実験を行う。
同社は川崎市における過去の救急出動データを解析し、AIを開発する。
そのAIを活用して救急需要を予測し、現時点での川崎市における救急隊配置場所などを評価する見通しだ。
(画像はプレスリリースより)
Smart119 プレスリリース
https://smart119.biz/pr/000480.html▼会社概要
千葉大学発の医療スタートアップ企業。
救急医療支援システム「Smart119」や緊急時医師集合要請システム「ACES」、医療事業継続支援システム「respon:sum」などの開発から運用までを手掛ける企業。
会社名:株式会社Smart119
代表:中田 孝明
所在地:千葉県千葉市中央区中央2丁目5-1 千葉中央ツインビル2号館 7階