▼ ニュースのポイント
①西松建設がシールドマシン掘進方向制御のAI支援システムを開発し、国内のシールド工事現場に導入した。
②同システムでは、熟練技術者に技術を学ばなくても操作が可能。
③掘進方向修正が減少するため品質も向上する。
AIで技術伝承、品質・生産性向上へ
西松建設は6月13日、シールドマシンの掘進方向制御を熟練技術者から学ばなくても操作できるAI支援システムを開発し、国内のシールド工事現場に導入したと発表した。
建設業界では熟練技能者の減少・不足による技術伝承、品質・生産性向上が急務となる中、同社は掘削関連の各種施工データやオペレータ操作のデータをAIモデルに事前学習させるシステムを開発。
同システムにより、熟練オペレータの操作技術を数値化し、シールドマシンの掘進方向制御をAIモデルの学習を通じて踏襲できるようにした。これにより、熟練者から細かい技術を学ばなくても操作でき、掘削精度の向上(品質向上)・施工の効率化(生産性向上)を図ることも可能となった。
システム概要
同システムでは、シールドマシンの掘進方向や傾きを計測・算出し、計画線形との偏差を正確に把握し、方向制御に関わる作業を中心にAIモデルで支援する。
現場毎に最適化されたAIモデルを構築できるため、施工条件が類似した現場のモデルを応用することで、短期間での学習・適応が可能。
運転時には、AIモデルを用いた最適操作をオペレータに提示するので、熟練技術者に頼らない操作が可能。またAIモデルで正確に掘進することができるため、施工現場での掘進方向修正が減少し品質が向上する。
(画像はプレスリリースより)
西松建設ニュースリリース
https://www.nishimatsu.co.jp/news/news.php?no=NTI5▼ 会社概要
西松建設は、建設事業、開発事業、不動産事業などを手がける総合建設業者。
社名:西松建設株式会社
代表取締役:髙瀨 伸利
所在地:東京都港区虎ノ門一丁目17番1号 虎ノ門ヒルズビジネスタワー