▼ ニュースのポイント
①東芝が新たな画像認識AI「Few-shot物体検出AI」を開発。
②同AIでは、画像を1枚登録するだけで再学習することなく新規物体を検出できる。
③同AIは、再学習不要な登録型で世界最高精度を達成した。
新規物体を検出するための再学習が不要
東芝は5月25日、1枚の画像を登録するだけで新規物体を検出できる新たな画像認識AI「Few-shot物体検出AI」を開発したと発表した。
画像認識AIは、現場の生産性を向上させる重要な技術だが、現場が新たな物体を検出したい場合には、再度、検出したい物体の画像を大量に準備しAIに学習させる必要があった。
今回、同社が開発した「Few-shot物体検出AI」は、新規物体を検出したい場合も、このような手間が不要で、未学習の物体の画像を1枚登録するだけで、即座に新規物体を検出できるというもの。
検出精度が大幅向上
通常のAIは、「正解」とされた物体以外は「背景」として扱うが、同AIでは、「背景」としていた物体も検出対象として自動的に学習。検出した物体一つひとつを登録した新規物体と比較することで、新規物体を検出する。
これにより、新たに検出したい物体がある場合も、対象の画像を1枚登録するだけで検出することができるという。検出精度は、従来方式の再学習不要・登録型の検出精度21.2%から46.0%へと大幅に向上し、再学習不要な登録型では世界最高精度となった。
同社では今回のAI開発により、現場での画像認識AIの導入・運用が容易になるとしている。
(画像はプレスリリースより)
東芝ニュースリリース
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東芝は、かつては総合電機メーカだったが、現在は、インフラサービスカンパニーとしての成長を目指している。
社名:株式会社 東芝
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