▼ニュースのポイント
①Synspectiveが防災科学技術研究所と共同で、小型SAR衛星を災害時に活用するための実証をスタート。
②SAR衛星は災害発生時に被災エリアを把握するときに有効な手段として知られている。
③複数の小型SAR衛星が連携や協調することで、災害対応に活用できるのではないかと大きな期待が寄せられている。
小型SAR衛星に災害対応への期待
7月13日、Synspectiveは防災科学技術研究所と共同で、小型SAR衛星を災害時に活用するための実証をスタートしたことを発表した。
SAR衛星を使うと、昼夜問わず地球を観測することができる。そのため、災害発生時に被災エリアを把握するときに有効な手段として活用されている。
従来のSAR衛星は電力をたくさん使うため、小型化することが難しいとされてきた。
しかし、技術の進歩により小型化に成功したSAR衛星が現れ、複数の小型SAR衛星が連携や協調することで、災害対応に活用できるのではないかと大きな期待が寄せられている。
小型SAR衛星を災害対策に活用
Synspectiveは小型SAR衛星開発に関する独自の技術を持っており、2020年代の後半までに30機の連携や協調を目標に掲げている。
また、小型SAR衛星から取得した画像の提供だけでなく、取得した画像データにAIによる高次処理を施し、新しい衛星データの提供をしているのである。
防災科学技術研究所は、自然災害の予測や予防はもちろん、対応力や回復力の向上を目指しており、災害に強い社会を構築すべく研究開発を行う組織だ。
災害に対する対応力を向上するためには、災害発生直後からの迅速な状況把握が重要になる。そのため、衛星データなどを共有し、災害状況を解析し予測するシステムの開発に尽力している。
今回は、Synspectiveの衛星データ技術と防災科学技術研究所の防災情報の統合解析技術を融合させ、小型SAR衛星を災害対策に活用する共同実証を行う。
(画像はプレスリリースより)
Synspective プレスリリース
https://synspective.com/▼会社概要
衛星データを活用したサービスや、小型合成開口レーダ衛星の開発から運用までを手掛ける企業。
会社名:株式会社Synspective
代表取締役:新井 元行
所在地:東京都江東区三好3丁目10−3