デジタル広告を定期的に最適化
3月18日、ジーニーは富士通研究所と早稲田大学山名研究室と連携して、今月8日から実証実験をスタートしていることを発表した。
この実証実験はデジタル広告効果を可視化し、これまでにない広告配信方法を検証するというもの。
ジーニーは自社が提供する「GENIEE DSP」の提供と運用を担い、富士通研究所は「デジタルアニーラ」の提供から求解のサポートを担当。早稲田大学山名研究室はCV率計測や推移観察を行う。
論文で提案
GENIEE DSPはジーニーが開発した、広告主の収益を最大化するプラットフォーム。広告在庫の買い付けから配信、オーディエンスのターゲティングまでの一括管理を可能にする。
同社が扱うデータ量は15テラバイトにのぼり、高難度のビッグデータ処理技術も保有している。
オンライン広告市場は年々規模が拡大しており、今年度中に2兆円を超えるのではないかと言われている。
顧客の行動情報を参考に、より適した広告を提案して広告効果をアップするには、さまざまな組み合わせを瞬時に最適化しなくてはならない。そのためには、新たなデータ分析の方法やプラットフォーム開発が必要だ。
富士通研究所と早稲田大学山名研究室は、多様な分野において「デジタルアニーラ」を使った研究を行っている。
昨年12月に早稲田大学山名研究室は研究成果を学会で発表した。この論文の中で、DSPのデータをデジタルアニーラが最適化し、定期的に広告を最適化する方法「デジタルアニーラメソッド」を提案していた。
この提案により、今回の実証実験を実施することになった。
(画像はプレスリリースより)
ジーニー プレスリリース
https://geniee.co.jp/