コロナ禍でAIリーダー企業とフォロワー企業の格差明確
ITや通信分野の調査・分析などを行うIDC Japanは3月16日、国内企業におけるAI活用の成熟度調査第2回(2020年11月)の結果と、第1回(2019年11月)との経年比較を踏まえた分析結果を発表した。
同調査は、国内の従業員数500人以上のユーザー企業でAIシステムを保有し、AI導入に影響力のある人を対象としている。
今回の調査結果によると、前回調査からの1年間で、AI導入を先駆的に進めてきたリーダー企業と、AI導入に後れを取るフォロワー企業との間の格差が明確になっているという。
リーダー企業の成熟度ステージ4の割合、前年より大幅増
IDCではAI活用の成熟度を、ステージ1(個人依存)からステージ5(継続的革新)まで成熟度順に評価し、リーダー企業とフォロワー企業のステージ分布を前回調査と比較・分析している。
これによると、リーダー企業ではステージ4(定量的管理)以上の割合が前回調査より43.6ポイント増加した一方で、フォロワー企業のステージ1~3の減少割合は、1年前の3.8ポイントに留まっている。
リーダー企業は新型コロナウイルス感染症を商機と捉え、成熟度をさらに向上しているが、フォロワー企業では、ビジネス機会の時流に乗れず、格差が広がっているとしている。
(画像はプレスリリースより)
IDC プレスリリース
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