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IBMが「IBM Z and Cloud Modernization Stack」に新機能を追加、最先端技術を使いこなせる開発環境整備に寄与

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IBMが「IBM Z and Cloud Modernization Stack」に新機能を追加、最先端技術を使いこなせる開発環境整備に寄与

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▼ ニュースのポイント
①新たな技術トレンドを取り入れビジネスを変革する基礎の、クラウドネイティブな環境を整えるソリューションが進化した。
②統一された開発体験、効率的でスピードと一貫性を常に確保できる。
③今日的開発環境の生産性を向上、チームごとのやり取りも円滑に。

「IBM Z and Cloud Modernization Stack」が進化
 IBMは現地時間の20日、「IBM Z and Cloud Modernization Stack」に新機能を追加したことを発表した。プライベートクラウド、パブリッククラウドの両環境で実行されるフロントエンドアプリケーション、z/OSで実行されるバックエンドアプリケーション、さらにハイブリッドクラウドアプリケーションを含む、多様な環境での開発者に、統一されたフルスタック体験を提供できるソリューションが、さらに今日的に進化した。

 AIやメタバース、IoT、エッジコンピューティングなど、クラウドベースの技術トレンドは目まぐるしく変化し、それぞれが急速な進化を遂げている。企業がこうした先端技術を上手く取り込み、対応していくためには、コアビジネスアプリケーションを近代化し、イノベーションを加速させる取り組みを継続せねばならない。

 こうしたアプリケーションとデータの近代化は、ビジネス上の重要事項と認識されるようになっているが、現時点で実現できているケースは少ない。

 とくにアプリケーションのモダナイゼーションは、ハイブリッドクラウドを活用した改革の中核をなす重要なもので、難易度も高いが、企業のエンドツーエンド改革として実行されれば、クラウド投資による収益効果を最大で13倍にまで高められるとの試算がある。

 このため、ハイブリッドクラウドを活かしたコアビジネスアプリケーションの統合や有効性向上に取り組む企業も増えてきており、クラウドオーケストレーターや管理プラットフォームを用い、複数の環境のワークロードをベストな状態に調整する試みが進んできた。

 しかし、多くの経営幹部はなお、こうしたクラウドとレガシーベースのアプリケーションを一括管理するためのスキルやツールの圧倒的不足を感じているとされる。

 「IBM Z and Cloud Modernization Stack」は、これらの問題に対応するソリューションで、一貫したエンタープライズ開発アプローチの実現を支援、あらゆるアプリケーション開発において、参加者がエンドツーエンドにわたり、同じ業界標準のオープンツールを共有可能とする。

 環境はRed Hat OpenShift Container Platform上に構築、最適化され、より良いクラウドネイティブ体験として活用するためのオプションも提供するものとなっている。

IBMCloud


4機能の追加で充実のソリューションへ
 今回、新たに追加された機能は、主に4つ挙げられる。1つは「z/OS PaaS体験」で、開発に必要な環境とソフトウェアを、個人のサンドボックスに予測し準備しておく仕組みを提供する。これにより開発者は、自動化されたクラウドネイティブなアプローチで、カスタマイズしたz/OS開発環境を、複雑なものであっても迅速に構築、再現して使えるようになる。

 これは、公開済みのオープンソースOperator Collection SDKと仕様を用いて実現させたもので、独自の自動化で拡張する機能が利用可能となり、Red Hat OpenShift Container Platformとz/OSを接続する独自オペレーター構築のためのリソースとツールが提供されることとなった。

 2つ目として、セキュリティーで保護されたオープンかつ標準ベースのAPI作成に関する機能が加わった。IBM Cloudやパートナーのクラウド上で、Open API仕様の業界標準APIを通じ、IBM zSystemsアプリケーションとデータへのセキュアなアクセスを効率良く叶える仕組みを提供する。

 APIの作成は数分で完了でき、利用に必要な包括的で俊敏な開発環境が手に入るという。Z/OS Connectをベースに、IBM zSystemsプラットフォームならではの強みを活かしつつ、IBM Cloud Pak for Integrationなどのエンタープライズ向けAPI管理ソリューションとの統合を可能にし、これからのビジネスに不可欠なAPI拡張をサポートする。

 3つ目は、アプリケーション開発とデプロイ向けのクラウドネイティブな体験にかかる機能である。より開発者の生産性を高めるべく、スピードと俊敏性が向上し、既存のCOBOL、PL/I、Java、アセンブラ・プログラムを効率的に修正することはもちろん、PythonやNode.js、Goといった比較的新しいプログラミング言語の活用も可能となった。

 企業全体のCI/CDツールチェーンや、パートナーのDevOpsプラットフォームとのシームレスな統合も自在で、新たなIBM Wazi Deployを用い、AnsibleやPythonによって変更を施したアプリケーションを、z/OS PaaS体験の一部として作成されたSandboxテスト環境にデプロイできる。その後、準備が整えば本番環境へデプロイするものとなる。

 4つ目は、迅速なアプリケーション分析の機能だ。コード変更を迅速に分析することで、アプリケーション変更のリスクを低減し、ユーザーが利用を開始する前に、依存関係を把握できるようにする。可視化機能を活用すれば、依存関係を簡単に共有し、互いに理解を深めていくことができるとされる。

 IBMでは、ハイブリッドクラウド全体で、アプリケーションの近代化によるメリットを最大化して引き出すには、開発者の生産性を最高レベルにまで高めることが重要だとし、そのために重視すべき課題は、統一的な開発エクスペリエンスの実現と、スピードと一貫性を確保するために必要なスキルの提供であると指摘する。

 「IBM Z and Cloud Modernization Stack」は、この点で優れているといえ、z/OSとクラウドアプリケーションに必要な統一的開発者エクスペリエンスをモバイルフロントエンドからセキュアでスケーラブルなバックエンドまで広く提供、あらゆるアプリケーションニーズに対し、開発スピードの加速や開発者の生産性向上を実現することに役立つとした。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

IBM プレスリリース
https://www.ibm.com/blog/

▼ 会社概要
IBMは、1911年に創立されたCTR社を前身とする、歴史と伝統のあるテクノロジー企業。主にコンピュータ関連のサービスとコンサルティング提供、ソフトウェア・ハードウェアの開発・製造・販売などを事業内容とする。近年はハイブリッドクラウドやAIなどの分野に力を入れている。研究機関としての性格も強く、数多くの特許取得実績がある。愛称は「Big Blue」。

社名:IBM(正式名:International Business Machines Corporation)
CEO:Arvind Krishna
所在地:米国・Armonk, New York


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