▼ ニュースのポイント
①Intelがプロセッサ名の「i」を廃止、プレミアム向け「Core Ultra」とリブランディングについて発表した。
②「AI Boost」搭載の「Meteor Lake」リリースに備え、新時代の到来を謳う。
③「Intel Evo」も「Intel Evo Edition」ブランドとして進化。
「i」に別れを告げIntelは新時代へ
Intelは現地時間の15日、一般コンシューマ向けCPUブランド「Core」のリブランディングを実施することを発表した。新ブランドは次世代の「Meteor Lake」から適用になる。
リブランディングを実施するのは、現行の「Core」ブランドが誕生から15周年を経過し、ひとつの時代を作ったことに加え、現在正式リリースへ向けて準備中の「Meteor Lake」アーキテクチャを採用したCPUに備えての判断という。
「Meteor Lake」については、Intelのプロセッサ・ロードマップにおける変曲点を示す革新的製品で、新たなIntel 4プロセス・ノードで製造される最初のクライアント向けプロセッサとなるほか、「Foveros」という高度な3Dパッケージング技術によって実現した初のクライアントチップレット設計で電力効率とグラフィック性能を向上させたものであること、さらに「Intel AI Boost」を搭載した初の製品になることが明らかにされている。
リブランディング後の構造は、Intelの将来のクライアント向け技術のロードマップに適したものとなり、ユーザーはニーズに合わせ、より適切なソリューションを選びやすくなるとされる。各製品名は「i」が廃止され、世代概念のなくなったシンプル仕様となり、プロセッサ・ナンバーでのみ表記されることになる。
上位の「Core Ultra」が誕生へ
最先端のプレミアムなクライアント向けプロセッサとして、新たに「Core Ultra」ブランドが投入されることも発表された。
このほか、Evo検証済みデザイン向けのプラットフォームブランドを「Intel Evo Edition」とし、従来のIntel Evo規格準拠システムからさらに進化させるという。
また関連する商用システム向けとして、「Intel vPro Enterprise」や「Intel vPro Essential」といったラベルも新規に用意されることとなった。
Intelはこうしたリブランディングの実行により、次世代に向けた最新技術枠とメインストリーム製品を整理、Intelブランドの優位性を一層高めるイノベーションとテクノロジーリーダーシップを発揮させていきたいとしている。
(画像はプレスリリースより)
Intel プレスリリース
https://www.intel.com/content/www/us/en/newsroom/▼ 会社概要
Intelは世界最大手のCPU、MPU、半導体素子メーカーとして知られる企業。クラウド、ネットワーク、エッジ、あらゆる種類のコンピューティングデバイスに自社製品を組み込むことでデータの可能性を引き出し、社会をより良い方向へ変革していくことを目指す。
社名:Intel Corporation
CEO:Pat Gelsinger
所在地:米国・Santa Clara, California