▼ ニュースのポイント
①Turingが画像生成AI「Stable Diffusion」をフル活用してデザインした「完全自動運転EV」コンセプトカーを公開。
②Turingと日南が共同制作。
③実質1カ月半で3DCADデータからARデータまで制作した。
画像生成AI「Stable Diffusion」を最大限活用
完全自動運転EVの量産を目指すスタートアップのTuring(チューリング)は3月15日、AIを活用してデザインした「完全自動運転EV」のコンセプトカーを、スケールモデルや走行アニメーションとともに公開した。
今回のコンセプトカーは、同社とカーデザイン領域の経験豊富な日南が、画像生成AI「Stable Diffusion」を最大限に活用してデザインしたもの。
両社はデザインの方向性を協議し、複数のキーワードからStable Diffusionで大量の画像を生成。プロンプトを調整しながら画像生成を繰り返し、二次元のデザインイメージを決定した。
さらに、3DCADデータ、CGレンダリング、走行アニメーション、フルカラー3Dプリントスケールモデル、VR/ARコンテンツを実質1カ月半の短期間で完成させたという。
AIネイティブのTuringはあらゆるシーンでAIを活用
Turingは将棋AI「Ponanza」を開発した山本一成氏らが創業したAIネイティブ企業。
THE FIRST TURING CAR エンブレムのデザインプロセスではStable Diffusionを利用し、初の自社工場「Turing Kashiwa Nova Factory」のネーミングにはChatGPTを用いるなど、全てのシーンでAIを活用している。
(画像はプレスリリースより)
Turing プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000098132.html▼ 会社概要
チューリングは完全自動運転EVの量産を目指すスタートアップ。将棋AI「Ponanza」を開発した山本一成氏と、カーネギーメロン大学の自動運転研究でPh.D.を取得した青木俊介氏が2021年に共同創業した。
社名:Turing株式会社
代表取締役:山本 一成
所在地:千葉県柏市若柴226番地44中央141街区1
▼ 会社概要
日南は、プロダクトデザイン、モビリティデザイン、デジタルモデリングなどを手がけている。
社名:株式会社 日南
代表取締役:堀江 勝人
所在地:神奈川県綾瀬市吉岡東1-14-13