▼ ニュースのポイント
①アドビが業界別「営業業務のデジタル化状況」の調査結果を発表。
②デジタル化が最も遅れていたのは「社外との契約書」に関する業務。
③紙での契約の割合が最も高いのは不動産業、電子署名や電子サインの割合が最も高いのは保険業。
「社外との契約書」のデジタル化ワーストは不動産業
デザインソフトのCreative Cloudを提供するアドビは1月20日、営業職の業務デジタル化状況に関する調査の結果を発表した。これによると、デジタル化が最も遅れていた業務は「取引先との契約書締結」となった。
今回の調査では、国内のビジネスパーソン1,500名(15業種各100名ずつ)を対象に、営業業務を「経費精算」「出退勤記録」「日報などの報告書」「社内稟議書類」「社外との契約書」の5つに分けて、業種別に比較した。
62.5%が紙ベースによる署名や捺印
調査の結果、5つの業務のうちデジタル化が最も遅れていたのは「社外との契約書」で、62.5%の人が手書き署名や捺印などの紙ベースで行っていると回答した。
また、社外との重要書類を紙で処理していると回答した人の割合を業種別に見ると、「不動産業」が73.3%と最も高く、次いで「電気・ガス・熱供給・水道業」72.6%、「卸売り・小売業」70.5%となった。
不動産業でこの割合が高くなったのは、法規制によるものと考えられるが、同業界では2022年5月に改正宅建業法の施行が予定されている。これにより、従来は書面で必要とされていた『重要事項説明書』と『契約内容記載書面』交付のデジタル化が可能となり、不動産業界の状況も改善すると期待される。
一方、「紙での処理」の割合が36.1%と低かったのは「保険業」だった。保険業では、新型コロナウイルス感染症拡大に伴ってオンライン販売や非対面での契約締結などを積極的に実施し、電子署名/電子サイン利用率も27.8%と最も高かった。
(画像はプレスリリースより)
アドビ ニュースリリース
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アドビは、デザインソフトCreative Cloudや、電子サインサービスAdobe Signなどを提供するコンピュータ・ソフトウエア会社。
社名:アドビ株式会社
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