▼ニュースのポイント
①HACARUSは慶應義塾大学医学部の佐谷教授が率いる研究室と共同研究をスタートした。
②この共同研究では、佐谷研究室が開発したがんモデルマウスにおける病理組織画像を、同社が開発したAIで解析する。
③AIを活用することで、手作業だけでは困難であった、多数の病理組織画像を客観的評価することが可能になるため、効率的に抗がん剤を開発できるようになるのではないかと大きな期待が寄せられている。
共同研究をスタート
1月11日、HACARUSは慶應義塾大学医学部の佐谷教授が率いる研究室と共同研究をスタートした。
この共同研究では、佐谷研究室が開発したがんモデルマウスにおける病理組織画像を、同社が開発したAIで解析。
ヒトとマウスの病理の相同性を解明することが目的だ。
相同性とは、異種生物における同種の臓器で、同じような病理組織学的特徴や薬物応答を示すことである。
これまで、マウスでは効果が見られるのに対し、ヒトでは効果が現れないということが多々あり、ヒトとマウスの病理相同性を解明することで、マウスでは効果を発揮した抗がん剤がヒトでも効果を発揮できるか予測することができるようになる。
効率的な抗がん剤開発へ期待
今回の共同実験では、ヒトの組織画像や病理画像と、マウスの病理画像から細胞を認識することからスタート。
その後、細胞の形態や色、模様など、さまざまな特徴を定量化する。
そして、モデルマウスとヒトの病理組織画像の特徴をAIが比較して、相同性を検証するのである。
AIを活用することで、手作業だけでは困難であった、多数の病理組織画像を客観的評価することが可能になるため、効率的に抗がん剤を開発できるようになるのではないかと大きな期待が寄せられている。
(画像はプレスリリースより)
HACARUS プレスリリース
https://hacarus.com/ja/press-release/20220111/▼会社概要
独自に開発したスパースモデリング技術をAIに応用したソリューションを提供する企業。
会社名:株式会社HACARUS
代表:藤原 健真
本社所在地:京都市中京区蛸薬師通烏丸西入ル橋弁慶町227 第12長谷ビル5階A室