▼ ニュースのポイント
①日本財団が手話を気軽に学べる手話学習ゲーム「手話タウン」の正式版を公式リリースした。
②同ゲームにはICTやAIによる手話認識技術が搭載され、立体的な手話の動きを認識することができる。
③ゲームの舞台は手話が公用語となっている架空の町で、手話をゲーム感覚で学ぶことができる。
手話を気軽に始める入り口
日本財団は9月22日、ICTを活用した手話学習ゲーム「手話タウン」の正式版を公式リリースした。9月23日の国連「手話言語の国際デー」に合わせて開発したという。
今回の「手話タウン」は、手話学習をより身近に気軽に始めることができるよう、手話の「入り口」を提供する教材として、日本財団と香港中文大学が共同で開発を進めてきた手話学習ゲームだ。
AIによる手話認識技術を搭載
手話は、体の動きや表情、うなずき、口形など立体的な動きを認識する必要があるが、通常のカメラは平面だけしか認識することができない。
そこで今回の「手話タウン」では、立体的な手話の動きを認識する認識モデルが開発され、ICTやAIによる手話認識技術が搭載された。
「手話タウン」のゲームでは、手話が公用語となっている架空の町が舞台だ。
町ではホテルを探したり、カフェで食べ物を注文したりする場合も手話が必要なため、さまざまなシチュエーションに合わせた手話をゲーム感覚で学ぶことができる。
初めて手話に触れる人だけでなく、日常的に手話を使う人も対象とされ、手話が第一言語であるろう者への理解も深めることができるようになっている。
「手話タウン」の対応書記言語は日本語・英語・中国語(繁体字)、対応手話言語は日本手話・香港手話(各36語収録)。正式版は外部リンクから体験することができる。
(画像はプレスリリースより)

日本財団プレスリリース
https://www.nippon-foundation.or.jp/「手話タウン」正式版
https://signtown.org/▼ 財団概要
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